東芝・過労うつ病労災・解雇裁判
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裁判

平成16年(ワ)第24332号解雇無効確認等請求事件

第2回証人尋問 2007年7月23日 13:30〜16:00

 
 出席者  原告側 川人弁護士 山下弁護士 原弁護士 重光由美  
        被告側  指定代理人1名  
 場所 東京地裁 710号法定    傍聴人50人


東京地裁前で原告

■書面提出
○被告 7月2日 準備書面(5)提出
  欠勤から休職を得て解雇に至る会社取り扱いについての書面提出
○原告 7月17日 甲185,186号証提出
  天笠医師の略歴、ICD-10におけるF32うつ病エピソード」の診断ガイドライン等
○原告 7月18日 陳述書(本人尋問調書の訂正内容)提出
       
■全体
原告側証人 天笠 崇医師の証人尋問が行われました。

  ○原告側天笠医師主尋問   原告側弁護士質問     13:35〜14:25
  ○         反対尋問   東芝側弁護士質問     14:40〜15:25 
  ○         補足尋問   裁判官質問          15:25〜15:50
                                  
  証人尋問の内容は、今後UPする予定です                                      

法廷スケッチ(友人画) 主尋問を受けている天笠崇医師




□弁護団コメント
 7月23日午後1時30分から、精神科医・天笠医師の証人尋問が行われました。
 本件訴訟では、天笠医師の意見書が証拠として提出されており、原告本人の精神疾患発症の業務起因性に関する医学的見解が示されています。
 証人尋問では、原告代理人、被告代理人、裁判所から、天笠医師に対して尋問があり、原告本人の精神疾患の発症が業務に起因するものであることが証言により一層明らかとなりました。


□原告感想
 夏休みもあってか、傍聴人はほぼ満席の50人でした。
 前回の証人尋問では、私の証人尋問があったため精神的に余裕がありませんでしたが、今回の証人尋問では、ただ聞いていればいいだけだったので、落ち着いて聞く聞くことができました。
 東芝側の傍聴人は、前回より多い十数人でした。前回の証人尋問では最前列にずらっと並んでいましたが、今回は、被告側に偏って座っていました。前回のF課長の反対尋問では、課長の発言に対し、傍聴席全体から何度もブーイングが沸き起こっていましたから、この配置はブーイング対策でしょうか?
 
 予定の13:30に裁判官が入廷し、証人尋問開始。
 医学的専門用語が飛び交い、難しい証人尋問となりましたが、原告側主尋問ではうつ病の発症原因が、業務上である事がわかる内容でした。                 
 
そして10分間の休憩時間。法廷外の廊下で、東芝側弁護士と総務関係者5人位が熱心に打ち合わせしているのを発見。「あー、なんとも熱心な・・・」
 
 続いて東芝側弁護士による反対尋問開始。反対尋問では、何が言いたいのかよくわからない質問が続き、内容は無く、時々、東芝側の弁護士の態度がわけも分からず威圧的になったりする、という印象を与えました。
 最後に、裁判官からの「和解をする気はありますか」の問いに東芝側は「全くありません。安全には万全を尽くしておりました」と発言。傍聴席からは「うっそ−」とブーイングが沸き起こっていました。前回の課長の証人尋問で、会社側が安全配慮に欠けていたことは明らかだったと私は感じたのですが・・・?
 証人尋問後の報告集会で原告側弁護士川人弁護士が、「今回の証人尋問で東芝側の主張するところはない。ねらいはこちら側の言い分が薄まるべくいちゃもんをつけ、審議をかく乱することに重きをおいていた」と解説。なるほど、と皆納得。

 東芝側の切り札は、労災が不支給になっている事。それを理由に今後も徹底抗戦してくると思われます。

 次回9月6日(木)の進行協議期日 東京地裁民事11部 16:00〜(非公開)
の後、いよいよ11月12日(月)が結審と決まりました。
提訴から3年近く経ち、ようやく先が見えてきました。とにかく前進あるのみです。

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