東芝・過労うつ病労災・解雇裁判
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裁判

平成16年(ワ)第24332号解雇無効確認等請求事件

第14弁論準備(非公開) 2006年12月11日 13:30〜

 出席者  原告側 川人弁護士 山下弁護士  重光由美  (傍聴人4名)
        被告側  指定代理人1名  深谷工場総務部長  総務課長
 場所 東京地裁民事11部

■全体
会社が労働基準監督署に提出した「週報」、会社が「社外秘」と言い張って裁判所への提出を拒んでいる「週報」は、結局、裁判官が原告側の提出命令書を棄却し、原告側も抗告(異議申し立て)をしませんでした。 
その後、被告・原告別々に裁判官と審議が行われました。
いよいよ証人尋問に入る、と思ったら、今度は会社が証人のF課長の陳述書の提出をしたいので弁論準備を続けて欲しいと言いだし、さらには陳述書の作成に時間がかかるからと、次回弁論準備は2月6日と、2ヶ月も先になってしまいました・・・

■書面提出
○裁判官より「文書提出命令申立事件決定書」提出
原告が「文書提出命令申立書」で裁判所に提出を求めた「会社が労働基準監督署に提出した原告の「週報」は、会社が「社外秘」と言っているし、内容もたいした事はなく裁判所の審議に影響を与えないので提出は却下すると裁判官が決定

■弁論準備
1時間程度と普段より長くかかりました。
裁判官「文書提出命令申立却下決定書」に対して原告はどうしますか
原告「不服の手続きはしません。証人尋問をしたい」
裁判官「これから被告原告別々に審議をします。まず被告から」
このあと被告・原告別々に裁判官と話し合い2回
裁判官「被告が、証人の陳述書を提出する、それに時間がかかると言っている。なんとか1月中に提出してもらうようにしてもらった。原告からは何か反論する文章はありませんか」
原告「ありません」
その後原告被告同席で審議
原告「証人尋問の日程を入れて欲しい」
裁判官「3月末は裁判所の人事移動があり、それが確定しないと証人尋問の日程入れられない」

裁判官「もう提出する資料はありませんね、次回で弁論準備は締めますから
次回裁判は来年2月6日16:30〜とします。」


□原告感想
会社が労働基準監督署に提出した「週報」、会社が「社外秘」と言い張って裁判所に提出しない「週報」は、結局、裁判官が原告側の提出命令書を棄却し、原告側も抗告(異議申し立て)をしませんでした。

なぜなら、この「週報」は、東芝が労働基準監督署に提出したニセのタイムカードやニセの組織表やニセの資料と一緒に提出されたものであって、たいした内容のものではないからです。
あったからといってたいして判定に影響を及ぼしません。
(裁判官や弁護士が見て、どこが会社が困るほどの社外秘なんだ?!)

裁判官が「労働基準監督署に提出した週報」を「東芝側に提出させる」と命令を下すと、東芝はまた、「社外秘」を理由におそらく抗告してくるでしょう。そうするとまたまた裁判が長引きます。
そんな事に無駄に時間を費やしているより先に進んだほうがいい。
裁判官が、文書申し立てを棄却したのは妥当な判断だと思います。

これで、労災不支給後(1月23日)、原告から労働基準監督署や会社側に請求した書類(5年前の就業規則や当時の週報)はやっと片がつき、いよいよ証人尋問にはいる、と思っていたら、なんと今度は、会社は証人のF課長の陳述書の提出をしたいので弁論準備を続けて欲しいと言いだし、さらには陳述書の作成に時間がかかるからと、次回弁論準備は2月6日と、2ヶ月も先になってしまいました・・・いまさら書類の提出・・・引き伸ばし工作ですね・・・

「もう提出する資料はありませんね、次回で弁論準備は締めますから」と裁判官が双方に確認をとり、会社側もうなずきました。

原告側が証人尋問の日程を入れたいと言ったら、3月末は公務員の移動の時期なので、裁判官が移動するかも分からず、人事が確定しないと日程が入れられないとの事でした。

裁判官が移動する可能性が高そうです。そうすると証人尋問は新しい裁判官変わってから行われる事になるので、4月以降になります・・・

裁判官が変わる、5ヶ月後にやっと証人尋問が始まる、
今の裁判官は、東芝が私に威嚇や嫌がらせをしてきた事を良く知っており、これまでの会社の対応も含めてこの裁判官に公平に判決してもらいたかったのですが、残念です。

労働基準監督署の労災不支給が1月23日、それから労働基準監督署が調査した資料を提出させる、
会社が裁判所に提出を拒否した「週報」を提出させる(会社が社外秘と言い張り結局提出しなかった)、
5年前の就業規則・労使協定を提出させる(会社が見つからないと提出に5ヶ月かけた)、
ただそれだけの事で、ここまできてしまいました。
労災不支給関係の資料提出だけに1年…しかも裁判官が変わるからまだまだ裁判が続く・・・

会社が引き伸ばし工作をしている事が分かっていながら、結局ずるずる引き延ばさせてしまっています。
会社の引き伸ばし工作の目的は病気で無収入の私を弱らせるためでしょうか?

日本を代表するような大企業東芝が、一人の弱い病気の労働者相手に徹底抗戦ですね。本当、そこまでするのか?と改めて思ってしまいます。
裁判では、原告被告がお互い正々堂々と主張を言い合い、それで判決が出される、そう思っていたのですが、実際は、圧倒的に強い立場にいて、資料の全てを持っている会社側が、司法の場でも、圧倒的有利なのですね・・・、残念ながら。

裁判で嫌がらせや偽の資料提出・引き伸ばし工作を平気でする権力のある者が勝つことが無いよう、できる事を精一杯していくしかありません。
まだまだ先は長いですね・・・

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