東芝・過労うつ病労災・解雇裁判
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裁判

平成16年(ワ)第24332号解雇無効確認等請求事件

第15弁論準備(非公開) 2007年2月6日 16:30〜

 出席者  原告側 川人弁護士 山下弁護士  重光由美  (傍聴人5名)
        被告側  指定代理人1名  深谷工場総務部長  総務課長
 場所 東京地裁民事11部

■全体
これまで徹底的に資料の提出を拒み、就業規則等の提出に5ヶ月かけ、ずるずる裁判を引き伸ばしていた会社が、証人尋問直前に証人F課長の陳述書を提出しました。32ページにもわたり原告の主張は全く正しくないと詳細に徹底否定した内容した。

弁論準備自体は、証人尋問の日程の話し合いで終わりました。
いよいよ証人尋問の日程が決まりました。

■書面提出
○原告 12月22日に甲133号証提出
  M2ラインPJでの原告担当業務の開発新規性に関する資料を提出
○被告 1月31日に上司F課長の陳述書(乙13号証)提出
  証人F課長の32ページにも渡る、トラブルは発生したが通常の業務の範囲内、スケジュールは遅れていたが遅れてかまわなかった等と、原告の主張は全く正しくないと徹底的に否定した内容の陳述書を提出
○被告 1月31日に乙8号証から乙13号証までの証拠説明書提出
  提出するのに5ヶ月もかけた労働協約書(乙8号証・裁判所に去年10月14日に提出)から今回1月31日に提出されたF課長の陳述書(乙13号証)の証拠説明書をやっと提出(毎回、被告側の書面の提出が遅れるのは、何が目的なんでしょう?)

■弁論準備
裁判の日程の話し合いで終わりました。
裁判官「裁判所の都合により証人尋問は4月以降になる
   第1回公判 5月14日 710号法廷 原告証人尋問 10:00〜12:00
                       上司F課長証人尋問 13:30〜16:30
   第2回公判 7月23日 710号法廷 天笠医師尋問 (予定)

裁判官「原告、次回の裁判は何時からが良いですか?
では、次回裁判(弁論準備)は来年4月17日13:30〜とします」


□原告感想
証人尋問は2回だけ、この後結審・判決、早ければ今年中に判決がでる予定とのことです。(会社がまた引き伸ばし工作をしなければ)

裁判官が交代する事になり、次回裁判は4月以降となりました。これが新しい裁判官との顔合わせとなるそうです。今の裁判官は、2年以上私の裁判を担当し、東芝が裁判で嫌がらせ・威嚇・引き伸ばしに徹した事を良く知っており、会社が私に威嚇するのをたしなめるような発言もしてくれた方なのですが・・・
交代となってしまい残念です。任期のうちに結審できるよう、裁判官も努力をしていただいたのですが、東芝からの引き伸ばし工作にずるずると・・・
裁判官が最後に、まず私に次回裁判の希望時間を聞いてくれたのは、自分の任期中に結審させる事ができなかった事に対する、私への配慮だったのでしょうか?

そして、裁判官が交代する、それだけで、判決が1年先に伸びてしまったようです。残念・・・
しかし、証人尋問の日程がしっかり決まり、判定時期が見えてきました。
裁判官が変わっても、裁判官が公平な判定をしてくれさえすれば、勝利するはず、と信じて支援活動など行っていこうと思います。

これまで、資料の提出を徹底的に拒んできた会社が、証人尋問直前になり上司F課長の陳述書を提出してきました。
この陳述書は、私の主張を徹底的に否定した虚実だらけの内容で32ページにも渡る膨大なものでした。この陳述書を書くのに、会社はどれだけの手間と暇をかけたのでしょう。F課長以外にも、きっと当時の上司であるK部長なども作成に携わっているのでしょう。こんな事に手間隙をかけてる余裕があるのであれば、新たな開発を進め、職場環境の見直しなどができるのではないか・・・なぜ会社はこうも無駄な事をするのか・・・
こんなことを言っていも東芝の対応が変わらない以上は仕方ありませんね・・・

そして、上司F課長の陳述書の内容ですが、
全ての業務はたいした負荷が無かった、トラブルはあったが通常の業務の範囲内である、スケジュールに無理があるからできないと言ったのに無理やり働かせたとの原告の主張は事実と異なる、スケジュールは遅れていたが遅れても構わなかった、体調が悪いので仕事を変えて欲しいと訴えたのに仕事を押し付けられて体調が悪化した事については、体調の悪化を知らなかった、 原告の主張は事実と全く異なるとの主張が繰り返し長々と詳細に書かれてありました。
課長Fが証人尋問で嘘を突き通せないから、事前にこれだけ細かく反論してある陳述書を書いたのでは、と思わせるほど本当に詳細に反論されていました。

じゃあ、私はどうしてうつ病になり、休職する事になったんでしょうね??
なぜ同僚が2名自殺したのでしょうね?
会社は本当に楽です。全てはたいした業務でないといえばそれまでで、資料は全く提出しない、同僚の証言は会社に操作される。

裁判官には、私の証言を信じてもらう、同僚が2名自殺したと言う事実を受け止めてもらうしかありません。

いまさらこのF課長の人間としての資質をとやかく言っても仕方ありませんが、どの面下げて、この嘘だらけの32ページにも渡る文章を書いたのでしょうか。
嘘をつくのは会社からの命令だったりもするのでしょうが、

部下に仕事を押し付けて障害者にして罪の意識は無いのか?せめて転職しようとか考えないか?

私が最初に体調悪いと訴えた時点できちんと配慮していれば私の病気がこんなに悪化し長引くこともなかったのに、自分の業績のために私に仕事を押し付け、復帰不可能な状態にまで追い込んだ、私の人生を大きく変えてしまった。F課長には大いに反省してもらいたい、のですが、東芝が裁判に勝った場合には、F課長は何事も無かったかのように会社からのおとがめなど無しなんでしょうね・・・

東芝は社員など使い捨ての対象としか見ていない、裁判でうまく押さえ込んだら、その功績により上司が出世してしまうかもしれない・・・部下を病気にした事などお咎め無し・・・なんとも変な仕組みです。

権力のある大企業のこんな馬鹿な対応がまかり通らぬよう、これからも無理をしない程度に気を引き締めてやっていきます。

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