裁判

第１６弁論準備（非公開）　２００７年４月１７日　１３：３０〜

　出席者　　原告側　川人弁護士　山下弁護士　　重光由美　　（傍聴人４名）
　　　　　　　 被告側 　指定代理人１名　　深谷工場総務部長　　総務課長
　場所　東京地裁民事１１部

■全体
裁判官が交代になりました。
書面の確認、証人尋問の日程の確認など、３０分程度で終わりました。

■書面提出
○原告　４月１１日に甲１３４号証〜甲１８０号証提出
　　Ｍ２ラインＰＪでの原告担当業務の開発新規性に関する資料を提出
○原告　４月１１日に「文書送付嘱託申立書」提出
　　２００１年６月７日および７月１７日頃、原告が産業医を受診したカルテ・うつ病チェックシート等の受信記録を（株）東芝深谷工場産業医に提出依頼　　　　　
　　
（裁判後）
○原告　５月１日に甲１８１号証〜１８４号証提出
　　弁論準備までに間に合わなかった業務に関する資料を補足提出
○被告　５月８日に４月１１日提出「文書送付嘱託申立書」の回答提出
　　２００１年６月７日および７月１７日頃、原告が産業医を受診したカルテ・うつ病チェックシート等の受信記録は工場内に現存しないと回答あり

■弁論準備
裁判官が交代になりました。
今回提出した資料の確認、今後の裁判の日程
証人尋問：5月14日10：00〜16：30　7月23日13：30〜16：00　
の確認などが行われました。

産業医に送付嘱託した「うつのチェックシート」について
被告代理人「産業医に確認したが、うつのチェックシートは、6月12日の定期健康診断で使用されたチェックシートではないのかとのこと」
原告側「文書付嘱託申立書に書いてある通りに提出して欲しい。」
裁判官「送付嘱託を採用します。また、甲１３４号証〜甲１８０号証を採用します。」

原告代理人「5月2日に、証人尋問のため「原告陳述書」としてさらに資料を提出したい」
被告側「直前に提出されても。もう少し早く提出してもらえませんか。」
裁判官「では、「原告の陳述書」を5月1日までに提出してください」

被告代理人「証人天笠医師の意見書は早めに提出して欲しい」
原告代理人「証人尋問の1ヶ月前までに提出します」
閉廷

□原告感想
裁判官が人事異動により今回から交代になりました。
裁判は、裁判官に左右される部分も大きいようで、裁判官交代でどうなるのかな、と心配していましたが、新しい裁判官の第一印象は「まじめそう」で少々安心しました。

弁論準備そのものは、今回原告側が提出した大量の書類の確認、今後の裁判日程の確認等で終わりました。
前回証人尋問前に会社側から提出されたＦ課長の陳述書が３２ページにも渡ってこれまでの原告の主張を徹底的に否定する内容だったため、その対応として、今回原告から大量の文献（主には医学文献）を提出しました。
また、さらに追加で５月１日に原告側より陳述書として資料を提出する事になりました。弁論準備が締め切られた後に資料を提出するとは、普段会社が行っているような対応になってしまったなあと思いながらもいたしかたがありません。

被告（東芝）側ですが、これまで、散々病人の私への「嫌がらせ・威嚇・引き伸ばし」に徹してきていたのに、新しい裁判官に対しては印象を良くしたいのでしょう、今回の弁論準備では、とても良い対応でした。
ほんと、勝つためには何でもやるな、と思ってしまいました。

また、被告からは５月８日に４月１１日送付嘱託依頼の回答提出があり、「２００１年６月７日および７月１７日頃、原告が産業医を受診したカルテ・うつ病チェックシート等の受信記録は工場内に現存しない」と回答がありました。当時体調がひどく悪いと訴え、産業医が行った「うつ病のチェックシート」による診察の記録が残っていないとは・・・なんのための長時間残業者定期健診だったのか・・・改めて、産業医を含めてメンタルヘルスの見直しが必要なのではないか、と思わせる出来事でした。

いよいよ１ヵ月後の５月１７日に証人尋問です。
裁判開始から２年６ヶ月たち、裁判官交代直後に証人尋問。
交代したばかりの裁判官は、１００件の事件を新たに持つのだとか・・・
１ヵ月後の証人尋問までにどこまで裁判内容を把握できるのでしょう・・・
一般的には大企業東芝の言い分が正しいと思う傾向があります。 裁判官の交代、印象よくするための東芝の対応の良さ、やっぱり大企業東芝有利に動いているのだ、という事実はぬぐえません。

帰り道、駅を降りたら雨がけっこうな降りになっていました。小ぶりだったので、またもタクシー代を節約するため、傘を差して自転車を押しながら帰りました。雨に打たれて体もぬれるしなんとなく気分も沈む。

当日は相変わらず夜眠れず、明け方眠りに就きました。 翌日昨日はとにかく疲れて夕方から寝込んでしまいました。
証人尋問は１ヵ月後、とにかくやれるだけの事はやる。
嘘をついている東芝が勝つ事は絶対ない、と信じて、りあえずはこの疲れを取らなければ、ですね。

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