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裁判・控訴審
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平成20年(ネ)第2954号 解雇無効確認等請求事件
第7回弁論準備(和解9) 2009年10月6日(火) 16:00〜
出席者 原告側 重光由美 川人弁護士、山下弁護士、小川弁護士
被告側 指定代理人2名 東芝深谷工場総務2名 本社2名
場所 東京高裁第11民事部
裁判官 貝阿彌 誠 判事
■全体
和解担当の主任裁判官が交代となり、2回目の弁論(和解)となりました。
前回の議題だった、原告の職場復帰場所については、東芝側から回答があり、原告の希望に沿う形で、今後話し合いが進められる事になりました。
裁判の争点のひとつであった、「業務上の傷病である」ことについて、東芝が事実上認めた事になりました。
次回は、原告の賃金について、話し合いがもたれます。
これまで、東芝は、原告は時間外労働をさせる事ができないしボーナスも「要努力」の評価になるから、支払う年収は減額されるべきという主張をしています。
しかし、会社に過失があるのだから、賃金が全額支払われる事は当然の事です。
次回弁論準備で、原告被告双方が和解案を提出することになりました。
東芝の過失責任について、東芝がどの様な対応を取るのか注目されるところです。
次回弁論準備(和解協議兼ねる)は 11月5日8日(木)11:00〜(非公開)です。
□原告感想 職場復帰の話し合いについて、今回、大きな前進がありました。 「元の職場(工場)にだけは戻れない」と言っている私に対し、「元の職場(工場)に戻したい」と一年も言い張っていた東芝の対応は一体なんだったんでしょう。 私には、会社からの嫌がらせとしか思えませんでした。
仕事に復帰する事に対しての不安は、まだたくさんありますが、会社側が今回、それなりの誠意を見せてくれた事で、これでまた一つ、体にのしかかっている重いものが取れたような気がします。
ほっとしたのか、疲れがひどい。外出疲れもあり、昨日まで寝込んでしまいました。会社から良好な回答が得られたにもかかわらず、どうしてこんなに疲れているんだろう
今の疲れが取れたら、より一層症状が良くなることを期待。
とはいえ、東芝との交渉はこれからが本場、まだまだ気が抜けない状態です。
うつ病患者の裁判しながら日記 東芝との控訴審・弁論準備2009.10.09より
http://shigemitsu.blog40.fc2.com/blog-entry-420.html
第8回弁論準備(和解10) 2009年11月5日(木) 11:00〜
出席者 原告側 重光由美 川人弁護士、山下弁護士 島田弁護士
被告側 指定代理人2名 東芝深谷工場総務2名 本社2名
場所 東京高裁第11民事部
裁判官 貝阿彌 誠 判事
■書面提出
○原告和解案骨子提出
■全体
30分程度で終了しました。
今回は、原告被告双方が和解案を提出する、ということになっていましたが、被告東芝からの和解案提出はなく、原告側からの提出のみとなりました。
東芝側からは、今回提出された原告からの和解案もふまえて、半月程度で和解案を提出する、と発言がありました。
次回弁論準備(和解協議兼ねる)は 12月1日(火)11:00〜(非公開)です。
□原告感想
今回は、事実上東芝側の過失を問う事になる和解案の提出だったため、東芝側から和解案提出がなく、肩透かしを食らった感じでした。
東芝は、先に原告案を提出させておいて、それを元に和解案を作成する、と言う作戦なのでしょう。なんか、後出しじゃんけんみたいで、気分的にはよろしくありません。 半月後の東芝からの和解案の内容が待たれるところです。 これまでの東芝の対応からして、 (私の症状から元の職場への復帰は無理といっているのに、元の職場に戻したいと1年も言い続けてきたり)半月後、憤慨していそうな気がしますがどうなるでしょう。
うつ病患者の裁判しながら日記 東芝との控訴審・弁論準備2009.11.08より
http://shigemitsu.blog40.fc2.com/blog-entry-426.html
第9回弁論準備(和解11) 2009年12月1日(火) 11:00〜
出席者 原告側 重光由美 川人弁護士、山下弁護士、小川弁護士
被告側 指定代理人2名 東芝総務3名
場所 東京高裁第11民事部
裁判官 貝阿彌 誠 判事
■書面
○11月20日東芝側から、「和解案骨子」提出
細かくいろいろ書いてあるのですが、要するに
国に労災と認められてしまったので、就業規則に従って相応の対応をするが(解雇無効、労災補償金の支給等)、
謝罪はしない、
原告にも過失があり、過失相殺で4割以上となる
といった内容でした。
■全体
前回の11月5日の弁論準備に原告の和解案を提出しましたが、それから遅れること約15日後に、東芝側からも和解案が提出されました。
今後は、提出された原告被告双方の和解案の意向を汲んで、裁判所から和解案を提出し、今月中に、和解協議については何らかの決定を出したいと、裁判官から話がありました。 そのため、今月中に2回の和解協議が行われることになりました。
今後の和解協議の予定 12月15日(火)16:30〜 12月24日(木)11:00〜
□原告感想
東芝側の「和解案骨子」では、原告にも過失があり、過失相殺で4割以上となると書いてありましたが、過失相殺4割というは、労災保険から給与の6割が保障されるので、残り4割に当たる額となります。つまり、給料の6割は労災保険から給付が出るが、給料の残り4割は、原告に過失があるから、会社は払う必要は無い、といっていることで、過失相殺4割という言葉は使っていますが、要は、
労災に認定されてしまったから会社の就業規則に従って対応(解雇撤回・労災補償金の支給等)はするが、会社に過失はありませんよ、もちろん謝罪もしませんよと言っているようなものでした。
他にもいろいろと書いてありましたが、不快になる内容があちらこちらに。
一例を示すと、
ホームページやブログにいろいろと公表するなと請求があったのですが
@「会社・上長・会社関係者に対する誹謗中傷・名誉毀損に該当する事項」
と書かれてありました。
確かにホームページやブログで裁判のことは書いていますが、誹謗中傷・名誉毀損なんてしてるつもりはありませんし、もし私が意図しないところでそういう内容になっているのであれば、会社はきちんと法的に訴えれば良いだけの話ではないでしょうか。
それを和解案に、わざわざ書かれると、まるで私が会社や上司・同僚の誹謗中傷を書いているみたいに感じて、読んでいて気分が不快になりました。
毎回のことですが、会社から出てくる書面は、原告である私をわざと不快にさせ、症状を悪化させたいのではないかと思われる内容がずらり。
これまで何度も経験してきたことなのですが、やはりその都度具合が悪くなり、症状が悪化します。
うつ病患者の裁判しながら日記 東芝からの和解案到着2009.11.24
http://shigemitsu.blog40.fc2.com/blog-entry-431.html
第10回弁論準備(和解12) 2009年12月15日(火)16:30〜
出席者 原告側 重光由美 川人弁護士 山下弁護士 小川弁護士 島田弁護士
被告側 指定代理人2名 東芝総務3名
場所 東京高裁第11民事部
裁判官 貝阿彌 誠 判事
■書面
○裁判所からの和解案が12月11日に到着
■全体
1時間30分程度かかって協議が行われました。
事前の11日に提出された裁判所の和解案に、原告・被告双方が別々に意見(要望)をi言う形で進行し、それを元に、修正された和解案が再度裁判所より提出されることになり、次回24日の和解協議が行われることになりました。
□原告感想
裁判所の和解案が到着した時には、絶句・・・
内容を公開できないのでこのくらいしか書けないのですが、これが和解案ということが信じられないです。
和解は、原告被告別々に話し合いをするので、相手と裁判官がどんな話をしているのか全くわからず、もどかしいです。
今回出てきた和解案は、その内容に驚いたのですが、和解は駆け引きというか、展開が読めません。この9月に、和解を担当してた裁判官が交代になったのですが、その影響もあるのかなあと思うのですが、裁判所からの和解案がこうくるとは、という感じで、裁判初体験の私にはわからないことだらけです
それでも、今回の協議では、私の言いたいことは、一応、裁判官に言えたかなあと思うのですが、どうなんだろう。
24日の協議に向けて、私には先が読めません・・・どうなるんだろ?
うつ病患者の裁判しながら日記 控訴審・和解交渉2009.12.20より
http://shigemitsu.blog40.fc2.com/blog-entry-436.html
第11回弁論準備(和解13) 2009年12月24日(火)11:00〜
出席者 原告側 重光由美 川人弁護士 山下弁護士 小川弁護士
被告側 指定代理人2名 東芝総務4名
場所 東京高裁第11民事部
裁判官 貝阿彌 誠 判事
■全体
30分程度で終わりました。
今の東芝の対応では、和解するメリットが原告には無い。
裁判官が12月28日付で交代になるので新たな展開があるかもしれない。
と言うのが裁判官の主旨でした。
次回裁判官が交代になります。
□原告感想
11日に裁判所から提出された和解案には驚きましたが、前回15日の話し合いで原告側の考えをわかってくれたようで、今回の審議では、私の考えていた事を裁判官も言ってくれたため、審議を終えてほっとしました。
第12回弁論準備(和解14) 2010年1月26日(火)13:30〜
出席者 原告側 重光由美 川人弁護士 山下弁護士 小川弁護士 島田弁護士
被告側 指定代理人2名 東芝総務4名
場所 東京高裁第11民事部
裁判官 佐々木 宗啓 判事
■全体
主任裁判官が交代になりました
裁判官が変わると、裁判は一から始まるに等しい、これまでも裁判官が交代するたびに感じていましたが、今回も例に漏れずという感じでした。
先月、裁判所からの和解案に驚き、その後裁判官には納得してもらい、ほっとしたばかりだと言うのにまた・・・という感じで・・・うーん・・・
そして、審議は、東芝が、原告側からの提案を再度検討するということで、検討するのに1か月かかると言うことになり、次回の期日が1か月後の2月25日となりました。
□原告感想
原告側の提案は先月から全く変わってないのに、東芝は、持ち帰って何を検討するのでしょう。結論は既に出ているのではないのですか?
それとも、裁判当初、裁判官の制止も振り切って嫌がらせや威嚇に徹しながら、裁判官が交代になったら態度が変わった時のように、裁判官によって対応を変えるための検討でしょうか(十分有り得ますよね・・・)
帰りの電車の中で、それにしても先月の裁判のやりとりはなんだったんだろう、と考えたら、疲れがどっかり。
疲れたら、不安感に襲われて、結局朝まで眠れませんでした。 この先大丈夫なのかな〜って
一眠りした今は、だいぶ回復していますが、気持ちがまだ沈みがちです。
うつ病患者の裁判しながら日記 控訴審・弁論準備2010.01.27より
http://shigemitsu.blog40.fc2.com/blog-entry-443.html
第13回弁論準備(和解15) 2010年2月25日(火)11:00〜
出席者 原告側 重光由美 川人弁護士 山下弁護士 島田弁護士
被告側 指定代理人2名 東芝総務3名
場所 東京高裁第11民事部
裁判官 佐々木 宗啓 判事
■全体
25分程度で終わりました。 原告側の主張(会社側に過失・安全配慮義務違反があったことを認めること等)を受け入れるかを、東芝が次回までに正式に決定(役員会議で決めるそうです)することになりました。 会社が受け入れない場合は、次回で和解決裂となり、弁論・判決となります。 会社は決定に1か月かかると、次回期日が1か月後の3月26日となりました
□原告感想 前回の弁論で、東芝は、持ち帰って役員会にかけると言っていたのですが、また、今回も持ち帰って役員会にかけるのですか? 原告の主張は控訴審開始から全く変わってないのに?
この一か月、いや、これまでのまでの和解協議中東芝は何をしていたのでしょう。まだ、私が根を上げることを待っての引き延ばし工作ですか? もういい加減、そんなことしても無駄、とか思えないのかなあ・・・ 予算の無駄遣い・・・
それでも、次回弁論で、長くかかった和解が決裂するかがはっきりすると思います。
仮に和解決裂となると、判決まで長い時間がかかりますが、今の、和解協議がだらだら長引いてしまっている状態からは脱却できます。
次回の弁論に注目、ですね。
うつ病患者の裁判しながら日記 控訴審・弁論準備2010.03.15より
http://shigemitsu.blog40.fc2.com/blog-entry-453.html
第14回弁論準備(和解16) 2010年3月26日(金)11:00〜
出席者 原告側 重光由美 川人弁護士 山下弁護士 小川弁護士 島田弁護士
被告側 指定代理人2名 東芝総務3名
場所 東京高裁第11民事部
裁判官 佐々木 宗啓 判事
■全体
30分程度で終わりました。 昨年2回の裁判官交代もあり、長引いていた和解交渉でしたが、 今回、結局、東芝側が、過失(安全配慮義務違反)を認めない という結論を出してきたため、地裁判決から2年経過し、
和解は決裂、次回より控訴審は弁論、判決へと向かうことになりました。
原告側は、一貫して、業務上であること、会社側に過失があることを会社が認めること を和解の条件としてきました。
この間、行政訴訟にも勝訴し、国に労災に認定されました。
東芝側は和解に応じるような対応を見せながら、裁判決から、約2年も経って、結局、過失を認めず、和解をしない決定を出してきました。
業務上について争うかは、これから検討するとといっていましたが、国に労災に認定されてもなお、業務上についてさえも争うような対応をするようです。
しかし一審で全面勝訴し、労災にも認定された状況では、 控訴審でも東芝側の敗訴は濃厚です。
それにもかかわらず、和解を2年も長引かせた上で、結局、判決に持ち込むと言うのは
会社のために、体を壊すまでまじめに働いた労働者を あまりにもないがしろにする行為ではないでしょうか。社員を大切にしますとアピールしている、日本を代表するような社会責任を担うべき大企業の対応とはとても思えません。
まじめに働いている多くの労働者のためにも、 より有利な判決を勝ち取りたいと思っています。
□原告感想
弁論前は、今の状態で東芝が判決に持ち込んでもメリットはほとんど見当たらないし、 さすがに東芝も和解してくるのではないか、という思いが大きかったのですが、
東芝のしつこい引き延ばなどから、和解決裂も十分あると覚悟していたせいか、和解決裂と言われたときは、それを淡々と受けとめました。 長い和解交渉がようやく終わり、これで次のステップに進んだんだ、という思いもありました。 和解決裂と決定したときは、本当に淡々としていたのですが 帰宅してから、外出疲れもあってか和解決裂という事実がじわじわと押し寄せてきたようで、脱力感・・・ ふー、それでも裁判は一歩進みました 次に向かって心を落ち着かせて進まねば
うつ病患者の裁判しながら日記 和解決裂、判決へ2010.03.28より
http://shigemitsu.blog40.fc2.com/blog-entry-457.html
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