東芝・過労うつ病労災・解雇裁判
本文へジャンプ  

 

裁判・控訴審

平成20年(ネ)第2954号 解雇無効確認等請求事件

第16回弁論準備 2010年7月29日(木) 10:30〜

出席者  原告側 重光由美 川人弁護士、山下弁護士、小川弁護士 島田弁護士
       被告側 指定代理人2名 東芝深谷工場総務1名 本社1名
場所   東京高裁第11民事部
裁判官  佐々木 宗啓 判事 

■書面提出
○原告 7月12日に準備書面(4)、「請求の主旨の拡張及び原因の追加申し立て書」、乙235〜乙240(会社の見舞金・災害補償規定等の内容、及び自殺労災認定されたKさんの労災認定の資料等々)提出
原告側は、前回提出された被告準備書面(3)の反論として、準備書面(4)を提出、
「請求の主旨の拡張及び原因の追加申し立て書」で、賃金請求について、一審では、東芝に在籍していたとき会社から支給された休業補償分との差額のみを請求してたが、その後労災保険が支給されたことに伴い、休業補償金を会社に返還したため、請求を、休職開始以降の原告の全賃金に拡張すると主張(但し、労災保険と重なる部分は調整する)。

○東芝 7月12日に準備書面(4)、準備書面(5)提出
被告側は、前回提出された原告準備書面(3)の反論として、準備書面(4)を提出、また前回裁判官から質問のあった原告の査定に関する書面として準備書面(5)を提出    

○東芝 7月28日(裁判の前日)に乙42号証:上司F課長の陳述書提出
  また、7月12日原告提出の「請求の主旨の拡張及び原因の追加申し立て書」の反論として、答弁書及び乙41号証を提出、内容は、原告の病気は業務上ではないから賃金の請求そのものが発生しないと主張
      
■全体
裁判官が、原告被告双方の書面の確認を行うと言う形で、淡々と15分程度で終了しました。

次回は、書面の締め切りが8月30日、弁論準備期日(非公開)が9月17日となりました。



□原告感想
 前回の5月20日の弁論準備では、東芝側は威嚇する雰囲気もあったのですが、今回は、会社側の態度も淡々としていて、裁判官が書面の確認を行うと言う形で、淡々と15分程度で終了しました。

 書面も、前回、東芝側は大量の書面を提出し、労災まで否定する主張を馬鹿みたいに繰り返したのに対し、今回は、ページ数も15ページ、内容もあっさりしてるなあと思っていたら、裁判の前日に、会社側から、また新しく作成された、F課長の陳述書が提出され、それを、裁判所で受け取りました・・・
内容は、相変わらず私の主張を徹底否定する内容で、同じことの繰り返しに加えて、原告側の新たな主張をさらに否定する内容で、もはや屁理屈状態・・・
一審で、証人尋問後、その主張がほとんど否定されたにもかかわらず、同じ人(F課長)の陳述書を何度も提出して、裁判で効果があるのかなあ、とは思うのですが、やはり読むと気分が悪い。

しかし、和解決裂後、出てきた陳述書は、読むのに相当な勇気が要りましたが、今回は、気分が悪いなりにも、普通にさらりと読み進めることができた分、いろいろと、精神状態は落ち着いているのでしょう。

それでもやっぱり裁判は疲れる。裁判以外の用件で東京まで外出するときと疲れ方が全く違う。
翌日寝込み、それから頭痛やら疲労やらなかなか取れないまま、一週間が経ちました。

和解決裂後の不安定も落ち着き、会社から提出される書面見ても全く負ける気がしないのに、なぜこんなに疲れるのかなあと思いながらも、裁判後何日も寝込んでいた以前と比べれば、やっぱり良くなっているのだから、病気の原因を作った会社との裁判とは、このくらいは疲れるものかもしれません。

とはいえ、裁判疲れの症状悪化で夏ばてが復活、せっかく猛暑に体が慣れてきてたのに、また暑さが体にこたえてとにかく不快でしかたがありません。


TOPへ