東芝・過労うつ病労災・解雇裁判
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裁判・高裁差し戻し審

平成26年(ネ)第2150号 

差し戻し審 和解協議

和解協議1回目 2014年6月9日 13:30の初公判終了後


出席者  原告側 重光由美 弁護士4名(川人、山下、小川、島田弁護士)
       被告側 指定代理人2名 東芝社員2名
場所   東京高裁第9民事部
裁判官 関口剛弘判事

6月9日初公判終了後、法廷からラウンドテーブルに場所を移して、差し戻し審一回目の和解協議(非公開)が行われました。

公判後、傍聴に来てくれた方に、弁護士と原告の私から簡単に挨拶、弁護士は早々に和解協議に消えましたが、私はもうしばらく援者の方々と話をして、遅れて和解協議の場に行ったら、和解協議は終わりかけでした。
和解協議では、次回双方が和解案を考えてくる、ということになり、次回の和解期日が7月15日と決まり、和解協議は30分程度で終わり、差し戻し審初公判は終わりました。



和解協議2回目 2014年7月15日(火) 15:15〜


出席者  原告側 重光由美 弁護士3名(川人、山下、小川弁護士)
       被告側 指定代理人2名 東芝社員2名
場所   東京高裁第9民事部
裁判官 関口剛弘判事

6月9日の和解協議1回目では、双方で和解案を考えてきてください、ということでしたが、
今回は、原告側が、和解案を口頭で提示し、次回、それに対して会社が回答する、ということになり、一時間程度で終わりました。
原告側の和解案は、1回目の控訴審での和解決裂前の条件と大体同じ、月日がたった分の割り増しをがプラスしたという感じ、なので、控訴審の敗訴と最高裁を経て、ようやく元の高裁和解協議に戻った感じです。
裁判官と東芝との話し合いを終えた後、裁判官がちらっと言うには、
東芝は、
「中身によっては、応じられない、難しい、簡単ではない」
と言ったようですが、全部マイナスなことばっかりじゃないですかー

次回3回目の和解協議は9月8日です。東芝はどのような回答をしてくるのでしょうか



和解協議3回目 2014年9月8日 16:00〜


出席者  原告側 重光由美 弁護士4名(川人、山下、小川、島田弁護士)
       被告側 指定代理人2名 東芝社員2名
場所   東京高裁第9民事部
裁判官  関口剛弘判事

前回の和解協議で原告側出した要求に対し、今回、東芝から口頭で回答がありました。
和解協議では、原告側と被告側が別々に裁判官と話をします。
最初の控訴審の和解協議(2008年8月〜2010年3月)では、1年8か月間で、ほとんど進展せず、結局和解決裂となってしまった、という、過去の経緯から、今回も、東芝は最初は全否定で来るんじゃないかなあ、などと思っていたのですが、会社側の回答は、かなり、進展がありました。
最初の回答からここまで進むとは思っていなかったので、正直、驚きました。
とはいえ、まだまだ不十分、話し合うことはたくさんあるので、和解協議は当分続きそうです。
次回は、今回提案された東芝の回答に対して、原告側が検討して回答することになります。

次回の日程は、10月20日(月)となり、3回目の和解協議は1時間30分程度で終了しました。



和解協議4回目 2014年10月20日 16:00〜16:30


出席者  原告側 重光由美 弁護士3名(川人、山下、島田弁護士)
       被告側 指定代理人2名 東芝社員2名
場所   東京高裁第9民事部
裁判官  関口剛弘判事

□原告側から和解案(書面)提出
今回は、こちらからは、和解案を正式に文章として提出し、それを東芝が回答する、ということになり、30分程度で終わりました。

和解協議は最初から意外と進んだ、と思いましたが、その後停滞気味。
まあ、5年近く前の、最初の高裁での和解協議では、復帰場所について、原告は「現在籍のある深谷工場は、病気の原因となった場所であり、症状から、元の職場への復帰は非常に困難であるので、深谷工場以外に復帰したい」
と要望していたのに対し、
東芝側は、「深谷工場に復帰をさせたい」と、「産業医の見解」という書面を提出してまで、原告の職場変更ををガンとして聞き入れない対応を一年取り続けていたり、労災認定後も、過失を認めず、結局和解が決裂して判決になってしまった、
といった当時の経緯から、今回もいろいろ長引くのではないか、と思っていたら、意外にも最初にしては進んだ、という感じですが、それでも東芝側の回答は、うそでしょ、と反論したくなることが多いです。

次回は、東芝の書面作成の都合により、12月18日が和解協議の日と決まりました。さて、どうなるのでしょう。

■高裁要請行動
今回、和解協議に先立ち、15時より東京高裁要請行動を行いました。
私を含め、合計9名で要請に臨みました。1階の受付にいる警備員に告げると、別の警備員が現れ、その人に連れられ、いったん東京地裁の入り口を出て、裁判所敷地内の、要請用と思われる会議室へ通されました。
15時に、主席書記官と次席書記官2名が会議室に現れ、要請開始。
マスコミ報道された書面や、ネットに載っていた、私の裁判を取り上げている記事等々を提出し、一つ一つを説明しました。
裁判所に提出した資料です。

与えられた30分の要請時間で、全ての書面の説明をする時間が足りず、私が早口で一人でしゃべりまくって、与えられた要請時間30分は終わりました。



和解協議5回目 2014年12月18日 13:30〜16:20


出席者  原告側 重光由美 弁護士3名(川人、山下、島田弁護士)
       被告側 指定代理人2名 東芝社員2名
場所   東京高裁第9民事部
裁判官  関口剛弘判事

原告被告一緒にラウンドテーブルで話し合い
□東芝より書面で和解案提出
 東芝から提出された和解案は、差し戻し審前の、控訴審で東芝から出された、「私に4割の過失がある」とした和解案を基に、最高裁ですでに確定した慰謝料等動かない部分を書き直した感じでした。
裁判官から、「東芝側の和解案では、原告の受け取る金額が判決より少なくなるので、和解成立と同時にまた訴訟、ということになってしまいますねえ」
といった発言が。裁判官も苦笑もの?の東芝からの和解案でした。

その後、遅延損害金が、等々、専門用語が飛び交い、和解案について、再度、双方で検討するということになり、今回の和解交渉は50分程度で終わりました。

最高裁で、東芝に全面的に過失があるという判決が出た後の差し戻し審なのに、私の過失が4割あるとして書かれた、控訴審の和解案をいまさら提出してくるとは、これまでの口頭での和解案より大きく後退しているし、東芝も何を考えているのだろう。東芝は和解する気なし、という表れなのかと思いましたが、再度和解案を検討することになりました。
この先の和解交渉も、東芝の徹底抗戦が予想されますが、どうなるんでしょう。



和解協議6回目 2015年2月12日 15:00〜15:50


出席者  原告側 重光由美 弁護士2名(川人、山下弁護士)
       被告側 指定代理人2名 東芝社員2名
場所   東京高裁第9民事部
裁判官  関口剛弘判事

原告被告一緒にラウンドテーブルで話し合い
和解協議では、東芝の対応は変わらず、進展無しでした・・・
「これでは和解する意味が無い、判決の方がはっきりと結果が出るから良い」
と、原告側と、裁判官からも発言が。
再度検討ということで、次回の期日が3月30日と決まり、50分程度で和解協議は終了しました。
なんなんでしょう、東芝の態度は。引き伸ばし?を狙ってるんでしょうかね??




和解協議7回目 2015年3月30日 15:00〜15:50


出席者  原告側 重光由美 弁護士2名(川人、山下、島田弁護士)
       被告側 指定代理人2名 東芝社員2名
場所   東京高裁第9民事部
裁判官  関口剛弘判事

裁判自体は、今回は、それなりに進展した、という感じでした。

しかし、直前に提出された東芝からの書面は、捏造としか思えない酷い書面でした、見た瞬間は怒り心頭でした。
和解協議なので、内容が書けないのが残念ですが、東芝さん、内部資料だからって、裁判所につじつまの合わない資料を提出するのは、いい加減止めてほしいもんです。
証明できないと、会社はやりたい放題ですねえ、この期に及んで。

翌日から、疲労に加え、なぜか声が枯れて、ハスキーヴォイス状態になり、回復はしているのですが、まだ完全に良くなりません・・・あちこち、色々なところが悪くなるもんです・・・
とりあえず、体調早く戻ってほしいです。



和解協議8回目 2015年4月28日 16:30〜17:00


出席者  原告側 重光由美 弁護士2名(川人、山下、島田弁護士)
       被告側 指定代理人2名 東芝社員2名
場所   東京高裁第9民事部
裁判官  関口剛弘判事


前回、つじつまの合わない社内資料を提出した東芝でしたが、
今回は、東芝が提出した社内資料が正しいことを証明するとかいう、コピーも出来ないほどの社外秘だとかいう、新たな『社内資料』を提出してきました。
あっそー
(だからー、社内資料なんていくらでも捏造できるでしょーーー
人事関係の資料なのに、コピーも出来ないほどの社外秘の資料って、なんだそれー
私の手持ちの資料と、つじつまが合わないのは変わらないと思いますけどーー)
と叫びたくなるのを抑えつつ、東芝の対応に呆れていました。
こんな資料を提出してまで抗戦する東芝、今後はどういう展開になるんでしょう。

そして、結局、和解協議8回目になるのに、話し合いは堂々巡りで、控訴審の和解協議では決まっていたはずの、私の復帰時の職場さえ、未だに決まりません。
この期に及んでまだ引き伸ばしですか?馬鹿の一つ覚えというかアホというか。東芝も何を考えているんだろう

しかし、裁判後、外出疲れに加えて、翌日以降の疲れが酷い。体中のコリが酷くなり、一週間疲れが取れませんでした。



和解協議9回目 2015年6月8日 14:15〜14:45


出席者  原告側 重光由美 弁護士2名(川人、山下弁護士)
       被告側 指定代理人2名 東芝社員2名
場所   東京高裁第9民事部
裁判官  関口剛弘判事


和解協議は、9回目というのに、今回またも、大した進展はなく、30分程度で終了、次回の和解協議は7月27日になりました。
牛歩・・・
やっぱり、東芝側は、引き伸ばし作戦、ですかね?

つじつまがあわない内部資料は、質問したら、東芝側は堂々と、「そうです」(正しい資料です、というニュアンス)と答えていました。
あっそ、会社の内部資料なんて、いくらでも捏造できますからねー

しかし疲れがなかなか取れません(-_-)zzz
まだまだ長期化しそうな和解協議、ストレスで疲れないようにしたいと思います。



和解協議10回目 2015年7月27日 11:00〜13:25


出席者  原告側 重光由美 弁護士2名(川人、山下、島田弁護士)
       被告側 指定代理人2名 東芝社員2名
場所   東京高裁第9民事部
裁判官  関口剛弘判事


10回目の和解協議にして、今回もまた、進捗はほとんど無し、6年以上も前の、最初の控訴審の和解協議で決まっていたはずの、私の東芝への復帰勤務場所さえも、未だに決まりません。

今回は、原告被告別々に裁判官と面接でしたが、裁判官から東芝の話を聞きながら、東芝のおかしな返答に、ぶち切れそうになりました。
今の東芝の和解条件では、私が和解するメリットは全くありません。

引き伸ばしですか?嫌がらせですか?何なんでしょう。

今、東芝の不正会計問題がマスコミを賑わせ、責任を取って経営陣が多数辞任するようですが、どうやら、私のこの裁判は、改善すべき会社の悪しきこと、と東芝は思っていないようですね。
まあ会社のトップ自ら、利益を不正に公表していたのだから、「チャレンジ」で労働者を健康を損なうまで働かせ解雇裁判で敗訴しようと、大した事ではない、と思っても不思議はないですよね。



和解協議11回目 2015年9月8日 16:30〜


出席者  原告側 重光由美 弁護士2名(川人、山下、島田弁護士)
       被告側 指定代理人2名 東芝社員2名
場所   東京高裁第9民事部
裁判官  関口剛弘判事

和解協議の過程で、和解については、ブログには「○月○日に和解協議が行われました」だけ書くことになりました。
ので、今後は、和解協議は、日程のみを書くことになります。
(最も、これまでも大したことは書いてませんが)

和解協議の状況は、和解協議開始から1年半以上が経過と、長期化している事、疲れが酷いことなどから、察していただければと思います。



和解協議12回目 2015年10月13日 11:35〜17:45


出席者  原告側 重光由美 弁護士2名(川人、山下、島田弁護士)
       被告側 指定代理人2名 東芝社員2名
場所   東京高裁第9民事部
裁判官  関口剛弘判事

前回より、和解協議の過程で、和解については、ブログには「○月○日に和解協議が行われました」だけ書くことになりました。
ので、今後は、和解協議は、日程のみを書くことになります。
(最も、これまでも大したことは書いてませんが)

和解協議の状況は、和解協議開始から1年半以上が経過と、長期化している事、疲れが酷いことなどから、察していただければと思います。
裁判が長期化するに従い、裁判のストレスが大きくなっていきます。
まあでも、これまでの裁判生活が厳しすぎたので、それなりに平穏に過ごせています。

和解協議開始当初、最高裁全面勝訴で望む差し戻し審の和解協議なので、そんなに時間はかからず解決するだろう、と、楽観視しすぎてたようです。
これまで、東芝からは大企業とは思えない酷い対応を受けて来たのに、まだ東芝を甘く見てましたねー
ああ、東芝は、最近、業績も捏造発表する不正会計問題起こしましたねーー。

しかし、裁判終了から4日たつのに今日も疲れが凄いです。東芝との裁判後は長めに静養が必要ですね。まあ、ストレス溜めないように、無理しないように、長引いている裁判に備えようと思います。
(ブログ:うつ病患者の裁判しながら日記より)



和解協議13回目 2015年11月26日 13:30〜13:50


出席者  原告側 重光由美 弁護士2名(川人、山下、島田弁護士)
       被告側 指定代理人2名 東芝社員2名
場所   東京高裁第9民事部
裁判官  関口剛弘判事

20分と短時間で終了しました。
次回和解協議は、12月22日です。

裁判での外出は、他の外出と比べると疲れが大きいのですが、今回はそこそこ回復が早いような気がします。

前々回より、和解協議については日程のみを書くことになったのですが、
ブログで和解のストレスの発散をしていたこともあり、調子がつかめず、ここ2回の裁判ではストレスがかなり溜まって体調が普段より崩れたような気がします。今回、それも慣れたのかな?

まあ、長引く裁判にストレスをためないよう、体調に気を付けたいと思います。
しかし東芝の不当解雇と全面過失は最高裁で確定されたというのに、いつまで裁判は続き、私は不当解雇されたままなのでしょうね〜



和解協議14回目 2015年12月22日 14:30〜17:15


出席者  原告側 重光由美 弁護士2名(川人、山下、島田弁護士)
       被告側 指定代理人2名 東芝社員1名
場所   東京高裁第9民事部
裁判官  関口剛弘判事

次回和解協議は、2月4日です。

和解から1年半が経過、非公開の会社との和解は、ストレスが溜まります。




和解協議15回目 2016年2月4日 15:05〜15:45


出席者  原告側 重光由美 弁護士2名(川人、山下弁護士)
       被告側 指定代理人2名 東芝社員1名
場所   東京高裁第9民事部
裁判官  石井浩 判事

現在、和解協議は、日程しか書けないことになっています。

今回で裁判官が交代になりました。
和解決裂の決定が次回に先延ばしになったようです。

次回和解協議は2月26日です。

和解協議開始から1年7か月が経過、和解協議としては異例の長さだそうです。
2009年5月の労災認定からは6年8か月が経過、未だに不当解雇が続いています。

お正月をのんびり過ごしたのがいい気分転換になったせいか、前回12月の和解協議での外出が、遠い昔のようでした。
和解協議が長期化するに従い、ストレスが強くなっていきます。裁判での外出が嫌だなあと思いながらの外出となりました。




和解協議16回目 2016年2月26日 14:00〜14:20


出席者  原告側 重光由美 弁護士2名(川人、山下弁護士)
       被告側 指定代理人2名 東芝社員1名
場所   東京高裁第9民事部
裁判官  石井浩 判事


2月26日に和解協議16回目が行われましたが、
結局、和解は決裂になり、判決に向かうことになりました。

2014年3月の最高裁全面勝訴判決から、2年近くが経過
和解協議は長期化した挙句、決裂となりました。


昨年9月8日の和解協議11回目で、
「原告がブログに和解協議については、日程以外は書かない」
事を条件に、東芝が原告の要求を受け入れるそうだ、
と裁判官から話があり、原告は、それに応じました。
(それまでも大したことは書いていないのですが、
東芝は、少しでも東芝にマイナスなことを書くと誹謗中傷だと主張していました)

しかし、原告がブログを書く内容を制限した後も、東芝はそれに応じず、
捏造としか思えない資料の提出、嫌がらせや引き伸ばしのような態度を取り続け、結局、和解決裂に至りました。

株主総会では、東芝の田中久雄元社長からは
「ご本人が上告しましたが、最高裁が主張を認め、
差し戻し審が行われているので、コメントできない」と発言がありました。
労災の社員を出し、その社員を不当解雇し続けている事実を無視し、
東芝が上告しなかったことで、労災認定や不法解雇が無くなったかのような、発言でした。

最高裁で東芝の全面敗訴は確定しています。

それでもなお、原告に東芝の条件をのませた上、
長期化させ、結局和解を決裂させた行為は、
日本を代表する社会的責任を負うべき大企業東芝の対応として、許されるものではありません。


この裁判は、最高裁判決となり、社会のメンタルヘルス向上労働環境改善に、大きく寄与している裁判として有名になっています。

判決で原告が勝訴することは確定していますが、より有利な判決を勝ち取り、さらに社会をよくしていきたいと思っています。

また、判決後は、最高裁全面敗訴してなお、和解しようとしない東芝に、
原告は復職しますが、こちらもすんなり行くかどうかわかりませんので、

引き続き応援していただきたいと思います。

次回弁論準備4月15日 11:00〜

以上 ブログ「うつ病患者の裁判しながら日記」より
http://shigemitsu.blog40.fc2.com/blog-category-26.html

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